醒めない夢の夢

結局おたくをしています

俳優オタクをやめてジャニーズに数十万使うまでの話

お久しぶりです。といっても殆ど更新していなかったので初めましての方が多いと思います。約10ヶ月前、俳優のガチ恋が辛い、いっそファンを辞めたいと嘆いていた私ですが、案外あっさりと俳優の追っかけを辞めました。

 

遡るは2017年12月31日。大晦日。私はこの日を迎えるのが嫌で嫌で仕方なく、いっそ死んでしまおうかと思うくらい悩んでいました。理由は現場があるのに行けないからでした。それも年齢のせいで。 

 

その現場は年を跨ぐカウントダウンのイベントでした。誕生日やクリスマスなどのイベントごとを重んじるタイプのオタクなので、発表された時は推しと年越しできる現場があることが嬉しくて舞い上がっていました。周りは倍率が…なんて言っていましたが、そんなことはどうでもよかったのです。現場があるなら行く以外の選択肢は当然ありません。

 

しかし、そんな私は数日後、推しの一言で発狂することになります。いつものようにニコ生配信が始まり、私は生放送というものが好きではなく義務感で見ていたので、ぼーっとしていました。あ、そろそろお知らせに入るから終わるな、なんて考えていたら、「カウントダウンのイベントは未成年の方は応募できません」そんな言葉が聞こえたのです。応募フォームを確認すると確かに赤文字で書かれた同じ一文が見えました。

 

その日は絶望しかありませんでした。同じ学年の同担は行けるのに、数ヶ月遅く生まれた私は参加資格がない。これほど早生まれな自分を恨んだことはありません。

 

色々行く方法は考えましたが、推しに認知されており、年齢もバレているので、行けるはずがないと思いました。そこで、翌日、公式に凸電。保護者同伴でも参加できないのか、出演者に未成年者がいるのになぜ応募が出来ないのか、などチキンな私なりに強気で問い合わせました。何度も担当者が変わりましたが、返事は変わらず。

 

ですが、諦められるわけがありません。

 

予想している方がほとんどだと思いますが、結局12月31日カウントダウンの瞬間は現場にいました。そして、行けないのならば命を断とうとまで考えたイベントであっさり追っかけを辞めようと決めたのです。

 

その日は二部制のイベントでした。1部の感想はただただ楽しくない。怒りが湧いてくるほどつまらなかったのです。そこで、推しに対して全く感情が動いていないことに気がつきました。5年も追っかけていれば、楽しくない現場なんて数え切れないほどありました。どんなにつまらない現場でも推しがいるだけで価値があると思っていました。それなのに何も楽しくなかった。そして、待ちに待ったカウントダウンの2部。結局、推しに対してポジティブな感情を持てずに、2018年までのカウントダウンはファンを辞めるまでのカウントダウンとなりました。そこからはただチケットを消化するために3ヶ月を過ごしました。それと同時にあんなにオタクを辞めたかったのに次の推しを探していました。

 

そして、推し探しも面倒になり、世紀末かと思うほどの舞台界隈のゴタゴタを見て嫌気がさし、ついには舞台を観るのもやめました。

 

とある休日の昼下がり、私はだらだらとベッドの上で動画サイトを見ていました。メイク動画を見ているだけだったのに、なぜかそこであなたへのおすすめでジャニーズの動画が出てきたのです。全くジャニーズに興味がなかったので、なんでおすすめされるんだろうかと少し思ったくらいで、特に気に留めていませんでした。しかしながら、毎回動画サイトを開くたびに上の方にある、その動画のキャプチャはまるでサブリミナル効果のように私の脳内にそのグループの存在を刷り込んで行きました。

 

そして、数日後ついにその動画を再生することになります。なぜ見る気になったのかは全く覚えていませんが、そこからは芋づる式に関連動画を見始めました。ハマるきっかけとなったのは2016年のコンサート映像でした。

 

その動画のグループはほとんどデビュー当時にテレビで少し見た記憶くらいしかなく、メンバーの名前と顔も一致していませんでした。ただ当時、クラスメイトにそのグループのメンバーをJr.から追っかけている子がいて、そのメンバーのことはよく覚えていました。そのクラスメイトにどの人が一番好き?と聞かれて、「強いて言うならこの子が好きかなぁ」と答えた人が今の自担です。デビュー当時、可愛らしく幼かった子が色気のある大人になっていてそのギャップで一瞬で落ちました。数年越しのギャップ萌えです。

 

そして、ネットで検索すると翌日に地方でコンサートがあることが判明しました。翌日と言っても25時頃だったので、ほぼ当日でした。始発の飛行機に乗れば行けるけれど、曲も殆ど知らないし、なによりジャニーズのコンサートって団扇がないとダメなのでは?という謎のイメージから、その日は思い留まりました。そして翌週も地方でコンサートがあったので、行くことにしました。周りからはこの時点でファンだと言われましたが、私はそこまでじゃないのに…と思っていました。

 

そこから3週間気づいたら3都市10公演以上行っていて、大量のグッズと団扇とまあまあ根が張る双眼鏡を手にしていました。そして、通帳の残高を見て、思わず叫びかけました。数十万あった貯金がほぼゼロになっていたのです。クレカの不正利用の可能性を疑いましたが、思い返せば使った記憶がしっかりありました。今まで自分のことを計画力がある人間だと思っていましたが、どうやら訂正したほうがいいようです。

 

なんだか今年の夏も大波乱の予感がします…。